4月の試聴会の様子と次回予定

4月13日に試聴会を開催しました。まずセンター試聴コーナーでは予告どおりヤーランドの TJ845/211-S2i(Limited)で845と211のコンパチ機ですが今回は211を装着して聴いていただきました。

スピーカーには1950年代の東独製ユニットを国産ボックスに入れ現代に蘇らせた(やや大げさ)Telefunken/Imperialフルレンジ26×18cmd楕円ユニット、SABAグリーンコーンフルレンジ24×18cm楕円ユニットで聴きました。(店頭販売中)

本アンプは211の濃密かつ繊細な音色が特徴なほか、左右独立電源や前パネルは天然木、上側面はピアノブラック仕上げがヨーロッパのスピーカーに音も佇まいも良く合います。ソースにはダイアナクラールのピアノ・ボーカルのアルバムからジェントルレインなど数曲、竹内まりあのQuiet Lifeからも聴きました。前者ではリリカルなピアノとボーカルが心地良く響き、甘さと凛々しさが良く表現されます。ダイアナクラールが演奏を引っ張っていく姿が目に浮かびます。後者も日本を代表する伸びやかで若々しい歌声が堪能できました。スピーカーではテレフンケンの方がやや明確な傾向、SABAは繊細で中域の音色が良く音楽の空気感が表現されます。音楽をしっとりと楽しむのに良いスピーカーと言えると思います。

お客様のご要望でヤーランドのTJ84-Pでも聴きました。やや前者より帯域は狭くなる傾向ですがプッシュプルアンプの特徴である中域が締まった音色で、このサイズのスピーカーを鳴らすにはジャストサイズでこの音が好きだとのコメントも複数頂きました。

さらにお客様がご持参のフィリップス製(Made in ベルギー)の30cmフルレンジスピーカーでも聴きました。写真の白木の箱に黒いバッフルのものです。30cmでは余裕ある鳴りっぷりでこちらもフラットで聴きやすい良いスピーカーで自作されたという箱もプロレベルの仕上がりで皆さん感心されていました。それでは30cmフルレンジ対決と当社常設のアルテック30cmをダイヤトーンの箱に入れたものと比較試聴しました。アルテックは華やかな傾向でバスレフで低域も出てきますが置き方の違いでも変わりますので両者引き分けとしておきます(笑)。

続いてメイン試聴室に移り、予告どおり新規導入しましたメインアンプ用の大型電源装置を介したシステムで聴いて頂きました。写真の左下の装置です。これを介して常設の左上のASC-845Jに電源供給しウーファー(ALTEC515)を駆動、さらに右下のオリジナル小型電源を介して右上の6550オリジナルアンプでホーンドライバ(JBL375)を駆動しています。その効果は、筆者も最初はびっくりで地面が数メーター下がり試聴室が数倍の広さになったような印象、また高域もツイータ―の必要を感じない艶と伸びが加わり、ダイナミックレンジ(音の強弱)が深く音楽の陰影や奥深さ、ホールの大きさが感じられるようになりました。

ソースにはヨーヨーマのチェロ、デビッドサンボーンのサックス(ベースはマーカスミラー)、ウィーンフィルの美しき青きドナウ(合唱版)、TAKAKO YAMADAの水戸コルテスでのピアノライブ、チックコリアのピアノソロ、そして定番のクリスボッティのトランペットのライブを聴きました。いずれも以前より音の陰影、奥行き、広がり、艶が格段に良くなり、唸るようなベース、心に響くトランペットの響き、楽器の定位、分離も向上しました。電源でここまで変わるのかと驚きの感想を頂きました。電源がオーディオシステムの根本を支えている訳ですが、その効果覿面。これまでもCDP、DAC、プリアンプ側にもART-POWERを導入し効果を感じて頂いていましたが、パワーアンプでは音の出方が向上。パワーアンプのハイパワー化等よりも電源強化が一番近道かも知れないと感じていただけていたら嬉しいです。特殊医療装置用のユニットを使用しているため入手困難ですが、目途がたちましたら商品化するべく努力中です。

なお次回の試聴会は5/11(土)13:00~15:30を予定しています。またのお越しを楽しみにお待ちしております。

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4月の試聴会の予定(追加説明)

次回4月の試聴会は4/13(土)13:00~15:30の予定ですが、内容の補足をいたします。

センター試聴コーナーでは新入荷のYARLAND TJ845/211-S2i(Limited)という845/211コンパチのアンプを211で聴いて頂く予定です(写真ご参照)。本アンプは昨年、秋葉原で開催された真空管オーディオフェアでも大変好評であったモデルと同様ですが、当店用にチューニングされたLimitedで独特の深みのある音色と力強さが両立した傑作モデルです。

また前回予告どおりテレフンケン、RFTといった旧東独製のユニットのスピーカーも聴いていただきます。

メイン試聴室では新たにメインアンプ側(ホーン、ウーファー)に導入した2台のオリジナル電源装置を介して聴いていただきます。特にウーファー側には医療機器用の特殊電源を採用しており従来より音の深みとダイナミクスが増しています。当日は本装置の有無での音の違いも聴き比べていただきます。ご期待ください♪♪

3月の試聴会の様子と次回予定

3月9日に試聴会を開催しました。まずセンターの試聴コーナーでは近日発売予定の東独テレフンケン/インペリアルのフルレンジスピーカー(写真両端)を中心に東独RFTの2Wayスピーカー(中央上)などを聴いて頂きました。いずれも50~60年代のユニットで軽量コーン紙と強力磁石で実に伸びやかで反応が良く上品な音色を聴かせてくれます。12~15cmクラスですから重低音は望めませんが、通常の音量であれば十分に音楽を楽しめます。特に真空管アンプとの相性は大変良いです。それもそのはず、当時のアンプはEL84などの真空管アンプだったのですから。反対にトランジスタの大出力アンプで大音響で鳴らす様には設計されておらず、無理に大音量を出すと破損する恐れがありますのでほどほどに。試聴会ではアンプはASC-845Jで聴いていただきました。小型ユニットですからもっと小出力のアンプでも十分というか、むしろマッチしているとお客様からコメントいただきましたので次回以降はそうしたいと思います。ソースにはリッチ―バイラークのピアノバラード、ヨーヨーマのチェロ、お客様ご持参の海野しゅんすけのジャズドラムス、竹原ピストルのパンクフォーク?(筆者独善のジャンル名)、The Ritzの混成ジャズボーカル、石川さゆり、美空ひばりのカバーアルバムと続きました。特にボーカルは特筆もので、情感やハーモニーが良く伝わります。夜にしっとり聴くにも最適とのご感想でした。ピアノやジャズは迫力こそありませんが、微妙な音色、音楽の中心である中音域はしっかり出てリラックスして聴けます。なおフルレンジでは素直で自然な傾向、2Wayはワイドレンジで明瞭な傾向です。これらのスピーカーシステムは近日、ART-SPEAK(アートスピーク)シリーズとして順次発売予定ですのでご期待ください。

後半はメインシステムで試聴しました。前回はJBLホーンに変更直後で従来のアルテックホーンを上に重ねていましたが、後者を撤去しすっきりさせました。やはりドライバーの大きなマグネットを重ねていては磁気干渉もあったのか、撤去後は音の定位や抜けも向上した様です。(何かの参考になれば幸いです)。また写真の様にホーンを銀色に着色してみました。パワーアンプはウーファー用が左側のASC-845J、ホーン用が右側オリジナルの6550シングルアンプです。(床のアルテック30cmシステムは鳴らしていません)

ソースには前述のものに加え、室内楽ではドボルザークのアメリカ、コルトレーンのサックス、最近リファレンスにしているクリスボッティのトランペットのIn Boston、デビッドサンボーンのサックスのInside等を聴きました。センターで試聴した音楽も良いのですが、こちらではやはり大型ならではの奥行き、ホールトーン、定位、音の強弱などの再生力の違いでまた違った音楽になります。お客様から次元が違うとの感想が多いですが、奥行き、高さ方向が加わりますから確かに次元が2次元から3次元、さらには音の余韻は時間ですから、音の次元が違うというのは適切な表現かもしれません。In Bostonではボッティの絶妙なトーンがホールに広がる様子や観客の人数が感じられ、サンボーンのサックスでは陰影が強く表現され魔術的な凄味さえ感じられるなどアーチストの気迫、情念も感じられました。

最後に後日談を2件。その後、お客様がご持参のJBL075を追加して試聴しました。当然、高域が伸びて上が広がりシンバルやボーカル、オーケストラも明るく華やかになります。ただしレベル調整が微妙で、出過ぎると余韻や奥行き感が減少するので精緻な調整が必要なようです。この辺はユーザー諸氏が苦労されている点なのでしょう。また左右2台に分けて使用していたチャンデバの1台が故障したため、一時的に1台(本来ステレオ仕様)に接続しましたが、やはり2台での独特な奥行き感、左右の定位、ゆらぎ感などが減少し、2台使いのメリットを再確認しました。

次回は4月13日(土)13:00~15:30の予定です。お好きなCDご持参の上、ご参加ください。

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2月の試聴会の様子と次回予定

昨2/16に2月の試聴会を開催いたしました(先週予定でしたが積雪予報で1週間延期)。今週のメインイベントはメイン試聴室のホーン用に新たに投入しました新作の当店オリジナルアンプ2台の聴き比べ。最初に写真手前の6Y6出力管アンプ、次に奥の水色(店名にちなんだオーシャンブルー?)の6550シングルアンプを聴いていただきました。従来はウーファー、ホーンとも左側のASC-845J×2台で左右振分けていましたが、ホーンをJBL375にしてから音圧バランスをとるためホーン用アンプを今回に2機種にしてバランスを取っています。ソースにはお客様ご持参のライオネルハンプトンの名盤スターダスト(レコードから当時のモニター機に使用されていたウェストレイク10Aカートリッジで再生してCD化したという凝ったヴァージョン)、ボゴレリチのショパンのピアノ、フランクザッパのビッグバンド(アシッド?)ジャズ等を聴きました。結果ですがお客様のご感想ではどちらのアンプでも「大変良かった、音が太くて締まっています」「ボゴレリチのピアノもスケールが大きな音でした」など概して好評でした。「6Y6アンプでもかなり良いのですが6550アンプの方が音に力があり音像も少し大きく、ボリュームを上げても音像が崩れないのも良かった」とのことでした。ライブでの音場感もリアルで観客の人数、様子が判るほどです。客観的にも従来よりレベルアップしていると思います。ただ少数意見ながら、従来のウーファーのD130改の時の方がコーン紙の軽さとアルテックホーンの応答とホーンらしさの特色がでて良い味を出していたのが今の515Bは音圧があがり迫力は増したが応答性がどうかは短時間の試聴では何ともいえない」というコメントも頂きました。「巷のハイエンドシステムと方向性が一緒になると当店のユニークさが希薄になる」との貴重なコメントもありました。音の厚みはほぼ達成しましたので真空管アンプの暖かで応答性の良い点を活かしてさらに軽くて応答の良い低音(これが一番難しい)を目指して調整をしていきたいと思います。

一方、センター試聴コーナーでは当初予定のYARLAND TJ-88/34-Pの試聴は延期し、代わりにASC-845Jで聴いていただきました。(従来は奥のメインシステムのみで試聴いただいていましたが、上述のシステム変更でセンターに移動)。やはり845は電圧1000V近いとあって音に余裕と切れの良さ、新鮮さが加わります。ソースにはドナルドフェイガンの小気味良いAOR、ヨーヨーマのチェロ、チャーリーヘイデンカルテットw/女性ボーカル、ケイコ・リー等を聴きました。バランスが良いスピーカーはやはりアルテック銀箱で、特に音量を上げた場合に真価がでるようです。ヨーヨーマのチェロも甘味に豊に広がり映画館でうっとりしてしまう気分にさせられます。最近注力しています旧ドイツのテレフンケンユニットの2way, 東ドイツRFTの2wayでも聴いていただきました。50年台製造のユニットはアルニコでコーン紙が軽く応答性の良い高速な音で耳あたりが良く、国産や米国産とは違う音楽の味があります。お客様も自然な音なので話の邪魔にならないと好評でした。テレフンケンの方が箱も一回り大きく低域も良くでますがRFTも中高域は良くのびて実に楽しい音でなってくれます。ご家庭で一般的な音量で聴かれるのにはお手頃です。

次回は3月9日の予定です。テレフンケンのフルレンジスピーカー等を予定しています。ご期待ください!

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2019年1月の試聴会の様子と次回予定

本年最初の試聴会を1月12日に開催いたしました。今回は盛りだくさんで構想練っているうちにアップが遅くなりました(言い訳)。さて今回はメインシステムの方を重点的に聴いていただきました。常設システムのパワーアンプは通常ASC-845Jの左右バイアンプ駆動の2Wayですが、今回はまず当店オリジナルのWE417真空管を使用したパワーアンプをホーン(アルテック806A+311B)に使用して聴いて頂きました(ウーファーには845のまま)。出力1W程度の小出力アンプですが、高能率のホーンを鳴らすには十分な音量です。そしてその音ですが想定外(おっと、これは禁句)、予想外のバランスの良さ。前回報告の様にウーファーは前回から強力なアルテック515Bにしていますが、ホーンが負けることはありません。お客様からも自然なバランスで大変聴き易いと好評でした。バイアンプの場合はウーファーとホーンを同じアンプの方が当然特性は揃っていて一般には調整しやすいのですが、ウーファーとホーンでもちろん特性は違いますから今回は845+417で自然に聴こえうまくバランスしています。これだからオーディオはカタログスペックだけでは語れません。ソースにはお客様ご持参の女性ボーカルやジャズ、クラシックを使いました。(以下に続く)

 

しばしお客様と自然で説得力ある音楽を楽しんでいましたが、途中で大人の事情で(笑)ドライバーとホーンを上述のアルテックからJBL375+JBL2397ディフラクションホーンに大胆に入れ替え。このドライバーは806の直径で2倍、容積で8倍ほどの大型で約10kgありお客様にも手伝ってもらい乗せ換えました。そしてその結果は、さらに中高音の艶と伸びが増しました。ウーファー515Bとのバランスもさらに纏まり、今まではやはりホーンが力負けしていたのだという感想になりました。このドライバーとホーンをお使いのお客様からも515Bウーファーとこんなにバランス良く鳴るとは驚きとのご感想でした。ちなみにウーファーの方ですがJBL4560に入れていますが、背面の蓋を開けた上で特殊な布(コーヒー袋)を被せて調整していますが、SP自作もされるお客様からは、背面からの回り込みでボヤけているので蓋は閉めた方が良いのではというアドバイスがあり、後日閉めています。この辺は機器と部屋の調整次第なのでさらに詰めていきます。アドバイスで成長するショップを目指します(笑)。

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Abbey Road

Abbey Roadと聞いただけでぞくっとする方は少なくないはず。ロンドンのストリート名でありますが、言わずとしれたビートルズの最終録音アルバムのタイトルでもあり録音スタジオの場所です。ただし今回は六本木にあるライブハウスのこと。ここではビートルズのコピーバンドの演奏、歌唱がきけます。先日3年ぶり位に友人に誘われて行ってきました。筆者も当時はビートルズにのめり込み、アルバムで言うとマジカルミステリィツアー、ホワイトアルバム、イエローサブマリン、ヘイジュード、レットイットビー、そしてアビーロードはリアルタイムで買って聴いて感動してました(えっへん、リアルタイムですぞ)。

以前から音楽は好きでしたが彼らの音楽は新鮮というよりショックでしたね。ジョンとジョージは天国ですがポールは他のメンバーの分まで現役で頑張ってます(リンゴは何してるかな)。

本題の六本木アビーロードでは新生パロッツ(写真)のライブ。演目は初期のI saw her standing there, She loves you. I feel fineなど、中期はHello Good-by, Lady Madonnaなど、後期はBirthday, Hey Bulldog, Something, Let it Beなど。どれも演奏は上手で音響も良くほぼ完ぺきなコピー。さながらビートルズが蘇った様!と言いたい所ですが、やはり声質まではね。マニアはレコードの隅々まで何百回と聞いて頭の奥に刻まれていますからどうしても細部を比較してしまうのです。さらに商売がら、音響だとか音楽の構成だとか理屈で聴くもんだから、一緒の友人からは「ノリが足りない!」と叱れました(ボーと聴いていた訳ではありません)。

 

そしてオーディオとしてはいかがか?ビートルズのレコードは当時の録音技術を駆使し、斬新な試みを次々にしていきましたが多重録音、フィードバック、効果音がメインで音質そのものより再生した際にはっきりしゃきり勢い良く彼らの特徴を活かす方向ですので、余韻とか音色自体は凝ってはいません。なので再生装置の質は中位で十分というか、高級オーディオではかえって多重録音が耳につくかもしれません。某有名オーディオ雑誌でもビートルズとオーディオなる連載記事が始まったと思い期待したら1回で終わったこともありました。なのでオーディオマニアは少ない様に感じます。ただしここで宣伝ですが(笑)、真空管アンプでレコードを聴くのが理想で、当時の感動が再現されると申し上げておきたいと思います。なにせギターアンプ、録音機材、モニター機材の全てが真空管式でしたから♪!アビーロードスタジオのモニタースピーカーであったアルテック銀箱で聴けばさらに気分は盛り上がります。

それでは皆様、良いお年を!

12月の試聴会の様子と次回予定

昨12/8に定例試聴会を開催いたしました。クリスマスセール中でもあり、センター試聴室のアンプ横に花かご、エントランス脇にOPENのイルミネーションでちょっとしゃれてみました。センターで前回もご紹介したミンダのトランス結合のASC-300BTCで前の中央の12AX-7をGE製に差替えたもので聴いていただきました。写真中央がそのアンプです。前回は後日談でブログに掲載しましたが、実際に試聴会では最初でしたので、その効果で澄んで明瞭になった音色を楽しんでいただきました。ソースにはジャシンタのオータムリーブスとスティングのライブを少々。前者は音作りが巧妙で女性ボーカルの魅力を良い音で聴かせるCDです。聴き込むと凝った録音やミキシングが駆使されたやや人工的な脚色が感じられますが、どのシステムやスピーカーで再生してもそれなりに美しい良い音に聴こえるので、試聴会向きとも言えるでしょう。初段の真空管1本でこれだけ音が変わりますから、比較的高額の出力管より、ミニチュア管を差し替えて楽しむのも、真空管での音の変わり方を楽しむのに効果があります。

さて今回は予告していましたメインシステムのウーファーをJBL D130改からアルテック515Bに変更した効果はいかに。お客様もそちらが主目的とのことで早々に奥のメイン試聴室に移りました。こちらでも前述のスティングのイタリアライブからKing of Pain, Fragileを聴き、その後にお客様持参のゲイリーカーのコントラバスとパイプオルガンのヂュオで重低音大会のCDを聴きました。これにはさすがアルテック38cmで最強力の515Bでも地を這うような重点音は望めません。しかしお客様からはよく再生されていると驚かれました。スペック的には出ていなくても倍音成分が忠実であれば聴感上は不満のないということでしょう。実際に地響き並にするにはサブウーファーが必要ですが、マイク録音では20Hz以下は最初から無理なので人工的にならざるを得ません。映画の効果音なら別ですが。

続いてオルガンではバッハのトッカータとフーガ、クリスボッティのアベマリア、バッハのバイオリン協奏曲、カラヤンでマーラーのアダージョ、ボーカルではアニタオディ等を聴きました。515Bでは低音が強力でクリアで中高域も明解でホーンとの相性も良く一体感がありスピーカーの存在が感じられず、音像の広がり、奥行き、深みも増して全体に品格が出てきました。ジャンルを選ばず楽しめる範囲が拡大しました。ホーンドライバはA7初期の806Aで515BはA5用ですから強いていえばA6相当?でも箱はJBL4560ですからA6Jとでも言うべき構成です。クロスは750Hz位。実は注意深い読者ならお気づきと思いますがASC-845Jの845は2種類で、標準のミンダオリジナルJINVINA管と高価なPSVANE-TⅡを使い分けています。従来はウーファーに元気の良い前者、ホーンにマイルドで高品位な後者としていましたが、実験の結果、今回は逆の方が良い結果でした。多分515Bの性能が上がり真空管の差がより全面に出てきた結果と考えられます。すると欲がでてきてお客様から後面開放の方が良くなるのでは?というコメントが。確かにアルテックの同じ構成のA5、A7も後面開放ですから。ここで延長30分のATも終了しお開きに。お客様からも過去最高とお褒めの言葉を頂きました。本年も毎回ご試聴にいただきました皆様、本当にありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。

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11月の試聴会の様子と次回予定

11月10日に定例試聴会を開催しました。今回は予告のとおりミンダの新しい300Bのトランス結合アンプASC-300BTCをまずセンター試聴コーナーで聴いて頂きました。本機の特徴は何といっても名球300Bをトランス結合の回路構成としている点です。その効用は真空管アンプらしい音色です。ソースにはお客様がご持参のモーツアルト弦楽四重奏曲、千住真理子のバイオリン、ジャズではバルネウィランのサックス、マツオアキラトリオ等を聴いていただきました。音色は真空管アンプらしさ全開!帯域はやや狭いですが中音域の厚さ、暖かさと繊細さが、肉声や弦楽器、ピアノなどの音をリアル、かつ豊に聴かせます。スピーカーには常設のアルテック銀箱、JBL4408A、東独RFTの2Way、タンノイイートンを切替えて試聴。真空管アンプらしさが活きて相性が良いのはモニター調のJBLやアルテックよりタンノイやRFTの相性が良いと参加者のご意見が一致しました。モニター系のスピーカーはハッキリ明瞭に聴こえますがしっくりきません。間違いなく音楽的には後者と相性が良いです。ジャズ系の迫力を求める方には本機は最適とは言えないかもしれません。小出力の真空管アンプにはJBLなどの米国系のバリバリのスピーカーより欧州系の方が一般には合うようです。特にRFTが良い相性とのお客様のコメントを頂きました。

本機の300Bは標準はPSVANEを奢っていて十分良いのですが、予告していたのでお客様が持参された高価な元祖ウェスタンエレクトリックの300Bに交換して再生してみました。最初の5秒で皆さんビックリの変化。全体が端正に響き、姿勢を正して聴かねばという音になります。さらに後刻、300Bは付属品に戻し、前段の12AX7を付属品からGE製に交換してみました。これも澄み切った清廉な音に変化しましたことを申し添えます。本機は真空管ならではの音色や性能をフルに味わうのに良く、真空管を交換しての変化も楽しめる一台と言えるでしょう。

まだ一台しかありませんが、販売しますのでご興味ある方はお問合せください。

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10月の定例試聴会の様子と次回ご案内

10/13(土)午後に10月の定例試聴会を開催しました。(定例試聴会は毎月第二土曜日です。その他の日も承っておりますが不定休のため事前連絡ください)

今回も女性のお客様も参加いただき、和やかにアットホームな雰囲気で行いました。まずセンターの試聴室では当ショップオリジナルの新作プリアンプART-PRE(シルバニア6J5, GE37搭載)とメインアンプはウェスタンエレクトリックの417A出力管、6J5整流管、電源、出力トランスを使用したパワーアンプで聴いて頂きました。出力は約1ワットですが、電源、出力トランスがしっかりしており、能率の良いSPであればご家庭で十分な音量、かつきめ細かく端正な音を聴かせます。スピーカーは常設のアルティック銀箱、タンノイイートンに加え、珍しいテレフンケンと東独RFTユニットの各2Wayのスピーカーで聴いていただきました。ソースは最初にデビッドサンボーンのアルバム「Inside」から数曲。フュージョンジャズ的な作品ですが独特の先鋭で明瞭なサックスの音色を伴奏が盛り上げます。モダンジャズではスタンダードのデイブブルーベックのテイクファイフ他を聴きました。聴き慣れたメロディと演奏ですが、これも真空管アンプと真空管時代のスピーカーユニット、そしてそれらでモニターしてアナログ録音したソースですから、少々大袈裟に言えばタイムマシンで当時の雰囲気に戻ったような気分になります。スピーカーも銀箱は定番でアビーロードスタジオのモニターでもあったわけですから別格ですが、タンノイはバランスに優れ、テレフンケンは中高音が瑞々しく、RFTも想像以上に切れの良い音。スピーカーにより出口の再生音の違いは顕著ですが、小出力の真空管アンプでも音やせせず、豊かで実存感のある音楽である点はアンプの特性として共通であることをご確認いただけました。ソースにはその他、お客様ご持参の室内楽(写真撮り忘れました)や原大力&His Friendsのピアノトリオなどを聴きました。真空管アンプのご試聴が初めてのお客様からはトランジスタの音とは根本的に違いますねと言われました。トランジスタは真空管の代用品として生まれ、工業製品としての特性、生産性に優れていますが、オーディオでは真空管の優れた能力があり、複雑な回路設計をせずとも、素の音楽の陰影や奥深さなどを再生することを感じて頂けたことと思います。

奥のメイン試聴室では常設のASC-845Jマルチアンプ、ASC-1420CDASC-DAC9ART-Power, ART-PRE、スピーカーはALTECホーンとJBLウーファーですが、今回は写真にもありますが背面の両側面に吸音・反射材を追加して調整しました。吸音材はトラス状の木製枠に布を張り、反射材には平板を組合せていますが、これらの面積比や設置角度のより特に高域の伸びや艶がコロコロ変わります。リピーターの方からは前回から何をどう変えたのか?とご質問があったほど顕著な差がありました。ルームチューニングの理論書や市販品もありますが、まずは皆様も手持ちの材料でも試されることをお奨めします。

ソースにはまずクリスボッテイのライブ「in Boston」の一曲目のアリアを聴いていただきました。本作はボストンの教会で録音されたライフで最初にボッティが登場する際の場内の歓声がまるで会場にいるように聴こえます。思わずコンサートのチケット買って入ってっけ?と一瞬不安になったという方もいらっしゃりました(笑)。アリアの演奏のトランペットの響きや息遣いにも音楽家の演奏とそれに聴き入る観客の感動が感じらました。その他、室内楽ではチャイコフスキーの弦楽室内楽、ゴンサロのジャズピアノ、もののけ姫の主題歌などを聴きましたが、お客様からは、センター試聴室で良い音と感じても、メイン試聴室では音楽の奥行きがまるで違うとご好評でした。またテーブル上に置いたヤーランドTJ6P1-Pをパソコン音源で珍しいデンマークDEARYの小型スピーカーで聴きました。小音量でも雰囲気があり書斎など最適です。最後にまたメインシステムでクリスボッティのTime to say good bye をしみじみ聴いていただき時間となりました。

真空管アンプでは音楽の雰囲気、特に奥行き間や深みが巧みに再生されます。トランジスタでは特性向上のため回路上NFB(負帰還)を掛けますが、特性が揃い音楽が綺麗になる反面、平面的になる傾向があります。真空管で秋の夜長に奥深い音楽をお楽しみください。

 

次回11/10(土)13-15:30ですが、ミンダの新製品ASC-300BTCの試聴を予定しています。PASVANEの300Bを搭載しトランス結合の特徴である奥深く柔らかい音がします。お好きなCDをお持ちになって聴きにきてください。また楽しいひと時を楽しみにしております。

 

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第24回真空管オーディオフェアの様子

第24回真空管オーディオフェアが10/7(日)、10/8(祝)の2日間、秋葉原の損保会館にて開催されました。天候にもほぼ恵まれ連日大勢の方々に来ていただきありがとうございました。今年も全館と別館で多様な展示、試聴会が開催され楽しんで頂けたと思います。当ショップも販売店としてヤーランドアンプのブース(5階・データゲート)にて対応させていただきましたが、会場が狭いこともあり立ち見(聴き)のお客様もいらして盛況でした。今回は試聴機は代表的な3機種(①TJ845/211-S2i、②TJ88/34-P3i, ③TJ6P1-P)と電源ボックスのデモ機でしたが、①では華麗な845と深みのある211、②では闊達で艶のある音色、そして③は小型ながらバランスの良い聴きやすい音をご確認いただけたと思います。このような機会にお客様のご感想やご質問などの生の声を伺ったり、ご相談を受けたりするのは貴重な機会で楽しくもあり、あっと言う間に時間が過ぎてしまいました。特にじっと聴かれていた方にお話を伺ってみますと、楽器演奏のご経験者であったり、コンサートに頻繁に通われる方などが多い様で生音に敏感な方にも評価いただけたて嬉しくなりました。なお当ショップでもTJ6P1-Pなど数機種がご試聴いただける他、全機種のお取扱いをしておりますので、さらにお聴きになりたい方やカタログでご興味のある方はご連絡をお待ちしております。

その他のブースにもお邪魔しましたが、特に別館での超大型の241Bアンプ、平面スピーカー、ウェスタンエレクトリックの超大型ホーンスピーカー、青い色に光るキセノン真空管アンプが珍しく興味深いものでした。WE241出力管はワインボトルほどの大きさがあり音は聞けませんでしたが雄大で甘い音がしそうです。FALの平面スピーカーは通常は耳で聞いている音楽が、体全体に平面波の音圧を同時に受け、体で音楽を感じるような不思議な体験でした。中央のライブの映像もその雰囲気を盛り上げていました。家庭で聴くのに適しているかは不明ですが(小型ユニットもあるようです)ホームシアターには良いかも知れません。WEのホーンも決して家庭用とは言えない大きさで(しかも今回は1個のみのモノラル)、短時間の試聴でしたが全体に自然で悠然とした響きでその実力の片鱗を感じ、さすがと思いました。

また来年秋に開催されますので、ご興味のある方は是非お越しください。

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9月の試聴会の様子と次回予定

9月8日(土)に恒例の試聴会を開催いたしました。今回は女性の方も来ていただき、華やかさも加わり楽しんでいただけと思います。

まずセンター試聴スペースでは、当ショップオリジナルの新作プリアンプART-PRE(写真参照、シルバニア6J5, GE37搭載)とメインアンプはYarland TJ300/2A3-S2(300B付)の組合せ、CDプレイヤーは常設のマランツCDR630。そして今回はスピーカーにビンテージと言える独テレフンケンの2Way(50年台の製品)と英タンノイの同軸2Way(60年代の製品)の独英対決(笑)を中心に聴いていただきました。

ソースにはイタリアの新進気鋭トランぺッター、クリスボッティのアルバム「When I fall in love」から数曲聴きました。伸びやかで感傷的なトランペットで、数曲はボーカル(スティング等)も参加していて楽しめるアルバムです。まず真空管で有名なテレフンケン社、ユニットはオリジナルのアルニコ26×18cmフルレンジ+10cmツィータで箱はリメーク。真空管アンプとの相性は抜群で、明るく伸びて艶やかな中高音が響き、重厚さもある音楽性ある音で皆さんも感心されていました。やや重心が高いので低音重視のジャズの迫力には不足ですが、ボーカルやビバルティの四季の弦が美しくドビッシーの海も華麗に響き、楽しい音。小~中音量で秋の夜長にしっとり聴くには最適です。次にスピーカーを同等サイズ(25cm同軸)のタンノイのイートンに切替て聴きました。タンノイでは小型の60年代の製品ですが、さすが英国の名門、落ち着いていながら明瞭な大人の音になります。タンノイは総じて暗いという世評もありますが、低域の音階も明確になりジャズの迫力も中型としては大変良く再生され完成度が高いです。どちらもアルニコ磁石の時代の製品で真空管アンプに好適です。

比較のため常設スピーカーの米国勢アルテック銀箱、JBL4408Aでも聴き欧米対決をしました。さすがメリハリの利いたモニター調に変わります。特に音量を上げた場合は米国勢が有利でしょうか。ここは趣向の分かれる所ですが、音楽をゆったりと気負わずに楽しむには真空管アンプ+ヨーロッパ製スピーカーはお奨めです。試聴された方々もオールドSPでここまで鳴るのかと好評でした。今後も真空管アンプと相性が良いヨーロッパのスピーカーを選んで、ラインアップにしていく予定です

 

後半は奥のメイン試聴室に移り常設のASC-845Jマルチアンプのシステムを中心に聴いていただきました。

まず、耳が覚えている間に(笑)、同じクリスボッティを数曲聴きました。センター試聴スペースでは音色や響きが良いと好評頂いたお客様も、奥では同じソースでも全体のホールトーンや余韻が加わり、楽器の分離もよく聴こえるので不思議に思われる方が多いです。例えば二曲目の「No Ordinary love 」(尋常でない恋(我訳))はオリジナルはシャーディーの憂いあるハスキーボイスですが、ここではクリスボッティの感傷的なトランペットに乗せてごくわずかですが女性ボーカルがユニゾンで聴こえます。これはセンターでの試聴では気付かないレベルです。背景にあるオーケストラやコーラスが明瞭に聴こえ情報量が多く音楽が違って聴こえます。その他のソースでは、お客様ご持参のブルースギターでセミアコのエレキギターの冴えたトーン、キースジャレットのライブではピアノの力強く華麗な響きが聴けます。またチャイコフスキーの5番、もののけ姫のテーマなど、ホーンシステムですが突っ張った所がなく、漂うような柔らかな音が皆様に好評でした。またお客様ご持参のPC音源を使ってショパンのピアノソナタなど聴き慣れたソースでも比較試聴頂きましたが、響きが違うと驚かれ、「アンプやケーブルよりも部屋の環境が一番効いているのでは?」と不思議がられていらっしゃいました。確かに部屋の音響ではスピーカーのウィング増設、背面の硬質スクリーン、側面の吸音材などで調整して今日に至ります。ただしオリジナルのART-PRE、ART-Cable、ART-Powerの効果も大です(この点強調)。この辺の絶え間ない進化の努力(笑)はリピーターの方から「来るたびに良くなっている」と言う証言付です(笑)。さらに奥の試聴室でYarlandでもっとも小型のTJ-6P1(DAC内臓)をテーブルの上に置き、PCからUSBで接続し、ハセヒロのバックロードホーンSPで聴きました。これまた想定外(禁句でしたっけ?)の豊な響きで皆さんビックリ。それではと最後にお客様ご持参の7cmのスピーカーが鞄の中から登場、これがまた中域の充実した良い音でまたビックリ。その後、ニアフィールドリスニングの配置にするなど、いろいろ実験しているうちに収拾が付かなくなり、店主のガバナンスが危ういのでお開きの時間となりました。

参加された皆様もご満足と共に、この音はどこから来て、どこへ行くのか不思議な感覚を持たれ家路につかれたようででした。

 

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8月の試聴会の様子と次回予定

8.11に8月の試聴会を開催しました。今回も酷暑の中、お越し頂いた方々、ありがとうございました。

今回はセンター試聴コーナーでは新たに加えたスピーカーのタンノイ イートンをメインに、プリアンプART-PREⅥ、メインアンプYarland TJ-300/2A3-S2(300B)、CDPマランツCDR630Mk2、それにアナログプレイヤーはガラード86SBMk2の組合せで聴いていただきました。

ソースにはまず小沢征爾氏のCDベストアルバムからチャイコフスキー弦楽協奏曲、続いてレコードでカラヤンのバッハ管弦楽組曲2番の一部を聴いていただきました。弦楽の繊細で美しいハーモニー、管弦楽では弦と管の音色と響きの微妙な重なりなどが表現され、タンノイ独特の同軸2ウェイの定位が素晴らしく、オーケストラの配置や全体の響きが心地良く聴けます。またヴィバルディの四季でも弦の引き始めの音や弓の動きが判るほどです。またナタリーコールのジャズボーカルも新鮮な歌声が聴けました。ジャズではお客様持参の山本つよしトリオのMISTY、ジャコパストリアスのWord of Mouth、ウェザーリポートのデビューアルバムから聴きました。さすがにジャズではパルシブな音源やバスドラの迫力などでは表現不足な点があり、ソースを選ぶ傾向が判りました。これまでタンノイでは小型のマーキュリーM1(同軸ではない2ウェイ)でも聴いて頂いていましたが、同軸2ウェイ、10インチのイートンは比較的小出力の真空管アンプとの相性が抜群で、通常の部屋の大きさには最適と思われます。参加者の方にも音にご納得頂けてご好評でしたので、今後もセンター試聴コーナーで常時比較試聴できるようにいたします。センターでは最後にお客様が持参されたスピーカー(STEREOという本の特別付録の箱のキットにフォステックスのユニット使用)を聴きました。やはり小型ユニットで同軸のメリットで定位とリニアリティ、応答が良く、小音量でも音痩せしない真空管アンプで聴くには適していました。

後半には奥の試聴室に移り、常設のシステム(電源装置:

ART-Power、CDP:ASC-1420CD、DAC:ASC-DAC9、プリアンプ:ART-PREⅦ、チャンネルデバイダ―:Belinger(改造品)、メインアンプ:ASC-845J×2のマルチ、SP:アルテックのホーン(中高域))JBL4560にJBL38cmユニット(低域)、ケーブル類は全てART-Cableシリーズで聴いて頂きました。

ソースはセンターとの比較のため同じものをメインに試聴しましたが、こちらはフルスペック構成のため、センター試聴室よりも奥行き感、音の広がり、楽器の大きさ、ホール全体の響きなどの再生能力が高く、クラシックからジャズ、ロックまでジャンルやソースによらずに自然で心地よい音楽が聴けます。参加者の方々からもセンターでいくら良い音と感じてもメイン試聴室では心地良さが違うと好評ですが、ここまで整備しないとこの音には成らないのかという逆宣伝になってしまうのではという危惧もあります(笑)。と言っても真空管アンプの特性を活かすようにご自身のライフスタイルと感性にあう音も詰めていのが早道です。

 

次回は9月8日(土)13::00~15:30の予定です。お客様から事前に次回内容を案内して欲しいというご要望がありました。そこで次回はセンター試聴室ではSPに今回の英国製タンノイイートンに加え、ドイツ製テレフンケンの同等クラスのスピーカーでの比較試聴を300B, 2A3アンプで、メイン試聴室ではART-PREの最高峰(名称未定、写真添付)で聴いていただきます。ソースにはイタリアを代表するトランペッター、クリスボッティなどを予定しています。是非楽しみに聴きにきてください。

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7月の試聴会の様子と次回予定

7.14(土)の恒例の定期試聴会を開催しました。今年は猛暑の毎日ですが遠路ご参加いただきありがとうございました。今回はセンター試聴コーナーではASC-1215KT(KT120)でまず聴いていただきました。ソースはお客様ご持参のハリーベラフォンテのボーカル、ゲイリーバーツ&ソニーフォーチュンのアルトサックス二重奏、ブルースのオムニバスを聴きました。本アンプはシングルアンプながら中域が厚くジャズやボーカルの熱気を良く再現する定評のある機種です。中でもハリーベラフォンテの「ダニーボーイ」では暖かくノーブルな歌声は現代では稀な哀愁を帯びた熱唱で熱くなります。

スピーカーは主にビクターSX-3を使用しました。

次に奥のメイン試聴室に移動していただきました。今回は常設の

ASC-1420CDASC-DAC9ASC-845Jマルチに加えプリアンプにはオリジナルのPRT-PREⅦで聴いていただきました。また今回はウーファーのスピーカーケーブルにはやはりオリジナルのART Cable TypeS6(従来は同TypeS4)に変更し低域の音圧を向上させています。ソースにはまずセンターとの比較のためハリーベラフォンテの「ダニーボーイ」を聴きましたが、最初のフレーズから「別の音楽に聴こえる」「大人の音楽になる」といったコメントをいただきました。センター試聴コーナーはアンプ機種の比較試聴用で、奥のメイン視聴室は常設のため、システム構成が違うため当然ですが、お客様はその音楽としての聴こえ方の違いに驚かれることが多いです。

今回はまたお客様がアナログレコードも持参されましたので、まずは常設のシステムで聴きました。(DENON DP3000、電源にはオリジナルのART-POWERを使用)

ソースには金子由香里のシャンソンや津軽三味線などを聴きました。常設はオルトフォンのMMカートリッジですが、お客様ご持参のデンオンカートリッジやラインインピーダンスマッチングトランスを追加しての比較試聴も行いました。それぞれの違いは明確に聞き取れ、参加された方々からも違いが良く判るというご感想で音楽のニュアンスの違いを楽しんで頂けました。音の違いを言葉で表現するのは難しいのですが、一部の機器変更がすぐに音の違いに出るのはそれだけ再生能力があると解釈しています。特にピュアオーディオシステムの構築では基礎となる電源も重要なファクターであることは間違いありません。なにせオーディシステムは電気駆動ですから。

話が長くなりましたが、金子由香里のシャンソンから、再度CDの再生に戻り、シャンソン繋がりで本場フランスのバルバラの「黒い鷲」なども聴いていただき気分はパリの街角です。さらにボーカルではボビーコールドウェルのロマンチックな歌声、スティングの抒情、クラシックではバッハの艶やかなバイオリンコンチェルト、チャイコフスキーの潤いと厚みのある弦楽アンサンブル、ジャズではゴンサロの染み入るピアノ、クリーム時代のクラプトンの白熱のアドリブなど時間の許す限り聴いていただけました。参加された皆様からも楽しかった」という嬉しいコメントを最後に頂きました。猛暑が続いていますが次回は8/11(土)13時からですので皆様のお出でを楽しみにしております。

6月の試聴会と次回予定

6月9日(ロックの日?)に6月の定例試聴会を開催しました。まずはセンター試聴コーナーでロック、ジャズの熱気もしっかり再現するMingDA ASC-1215KT(KT120)で聴いていただきました。ソースはロックの名盤の一つのグレッグオールマンのレイドバックを聴きました。アメリカ南部ブルースを基調にリラックスした演奏とボーカルが冴え、独特の雰囲気が味わえます。スピーカーはJBLがギターの音色も活きて気持ちよく鳴りました。

今回はお客様のお一人がご自作のカートリッジ(オルトフォンMC改造品)、MC昇圧トランス、アナログレコードを持参されましたので、他のお客様の了解も得て早々に奥のメイン試聴室に移り、当店常設のアナログプレイヤー(DENON DL1300+オルトフォンΩ)に換装して比較試聴しました。ソースはお客様ご持参のアートペッパー(+イレブン)、ブラームスの5番の他、当店のアールクルー、チックコリア、レッドゼッペリン、エイジアを聴きました。当店常設システムはデジタル音源が中心のため、アナログでのチューニンフはあまり追い込んでいませんが、真空管プリアンプの効果もあり、やはり中身の詰まった生々しい音が聴けました。デジタルでは美味しいハンバーグ(切り刻んで固めた肉)であったものがレアのステーキが出てきたような感覚とでも申しましょうか。帯域が狭かったりごつい所はあってもさらに美味しいです。当時のアナログ録音との相性もあるのでしょうか。真空管アンプの効果はもちろんのこと、アナログ再生にはやはり趣があります。

フォノイコライザーは真空管式が欠品のためオルトフォンのもの(MM/MC)を使用しました。常設のMMカートリッジ(オルトフォンΩ)では出力もあり良い音なのですが、お客様ご持参のオルトフォンのMCカートリッジでは音に元気がありません。そこでまたお客様ご持参のMC昇圧トランス(カスタム製作品)を加えますと俄然元気が良く艶やかな音になり、MCはこうでなくてはという感想になりました。その他、フォノイコライザーの電源やアースの取り方によっても音やノイズが微妙に変化します。アナログで良い音をだすのは良い耳と知識と情熱がデジタルに増して必要ですね。

最後にはまたデジタル再生に戻りまして、いつもよりロックに敬意を払いましてローリングストーンズ、スティングなどを聴きました。今回を機にアナログ再生も妙味を再確認できましたので、さらに試聴会も充実させていきます。

次回は7月14日(土)13時からです。また皆様と楽しいひと時を過せることを楽しみにしております。

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5月の試聴会と次回予定

昨5/12に5月の定例試聴会を開催しました。(いつも「ブログには何時でるの?」と急かされますが、今回はなんと翌朝です!)

冗談はさておき店頭の小さなバラやハーブも咲いてお客様をお迎え。

センター試聴コーナーは各種アンプをスピーカーを切替えてご試聴いただけますが、お客様のリクエストでミンダのASC-3023BA(2A3付)とASC-1215KT(KT120andKT150)でジャズを聴いていただきました。ソースには以下の写真にもありますキャノンボールアダレイ、アートブレイキーとジャズメッセンジャーズなど。

3023BA(2A3)は美しく端正な音色が特徴ですが自然かつ充実した音色で、演奏開始すぐに「まるでレコードで聴いているようですね」などのお声が聴かれました。サックスの音色に艶があり、ドラム、シンバルの音も心地良いです。次にアンプをパワフルな1215KTに替えて同じソースで聴きましたが、KT120では特に中域が厚くジャズの熱気、醍醐味が味わえジャズのお好きな方にはグッとくる音色です。KT150に差替えますとさらに低域が広がり音場も広がりジャズよりフルオーストラなど雄大な表現に最適な音色になることを感じていただけました。本機は1台で2度美味しいアンプと言えます(何度でも味わっていただけますが)。スピーカーは最初はアルテック銀箱でしたがJBLにしますとJBLオーナーの方からは「やはりジャズの熱気が出ますね」と好評でした。

メイン試聴室ですが常設のASC-845Jマルチアンプ構成ですがプリアンプにART-PREⅦ(セブン)を使用して聴いて頂きました。ソースにはお客様ご持参の寺村容子ピアノトリオを中心に女性ボーカルではサラボーン、男性ボーカルのスティング、室内楽曲ではバッハのブランデンブルグ第6番、フュージョンジャズではウェザーリポートを聴いて頂きました。特にピアノ特有の微妙な響板の不協和音や原寸大の音場を再現するのは、かなり難度が高いのですが、今回のソースは寺島氏のレコードだけあってごりごりしたベースやバシッとしたドラムスの録音がジャズの美味しい所を押さえている上、レトロ感のある潤いと憂いのある音楽で、お客様と一緒に聞き惚れてしまいました。特にダニーボーイとバーボン通りの月は感動的でした。

次回は6月9日を予定していますので皆様のお越しを楽しみにしております。

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4月の試聴会の様子と次回案内

4月14日に定期試聴会を開催しました。トピックスは新しい真空管プリアンプのART-PREΘ(仮称)と電源装置ART-POWER CUSTOMで、両者をメインシステムに設置して聴いていただきました。今回はメイン試聴室のみで約3時間の大試聴会と相成りました。

ART-PREΘ(近日詳細ご紹介予定)は、真空管は6J5メタル管、37、6X5(RCA),レイセオンの電源トランス、WEのチョークトランス、プレートチョーク、出力トランスを搭載したこれまでのART-PREからさらにグレードアップした製品です。またART-POWERは製作例3でご紹介した内容の製品で117V1系統をプリに、100V2系統をCDPとDAC接続して聴いていただきました。

全体としては従来とはさらに違った落ち着きと静けさが増し、音楽が極めて自然に聴けるようになっています。以前にいらしたお客様からも「音の出方が全く変わった」「毎回、音が良くなっているのに驚きます」と言った感想を頂きました。ソースはお客様のリクエストのジャズギター、ジャズピアノを皮切りに、女性ボーカルはスラヴァ、エラフィッツ=ジェラルド、ホーリー=コール、マーカス=ミラーのジャズエレキベース、クラシックではバッハのブランデンブルグ6番、チャイコフスキーの悲壮等を聴きました。一つのシステムで全てのジャンルを鳴らしきるのは一般には難しいと言われていますが、電源装置と最高峰の真空管アンプの効果は絶大で、自然な響き、奇をてらわず純粋でストレートな音がそれを可能としています。お客様のご感想も、高音が綺麗だとか低域の響きがどうであるとかと言った、所謂オーディオ談義はほとんどなく、皆様真剣かつ純粋に音楽を楽しまれ、試聴会というより音楽会という雰囲気で、3時間があっと言う間に過ぎてしまいました。

音楽性豊なソースをオーティオシステムで芸術の域で聴けることの喜びを共感できる試聴会となりました。

次回は5月12日(土)13~の予定です。また皆様のご参加を楽しみにしています。

ART-Cable Series 充実

ART-Cableはすべて銅単線構造(TypeDを除く)にこだわり、ストレートで虚飾の無い素の音を目指しました。一聴するとそっけなく特徴がないように感じるかもしれませんが、本来の信号や電源の素性をストレートに伝達しており、聴き込むほどに、また、機器の再生能力が向上するほどにその真価が発揮されます。「音の良いケーブル」とは音楽信号や波形を極力忠実に伝達することに帰着し、ケーブルでの凝った音作りや補正は化粧や虚飾となり、オーディオシステム全体でバランスの良い音には纏めにくいのです。素直で聴きやすく虚飾のない自然な音、すなわちハイグレードな音の構築には単線の活用が近道です。真空管アンプのシステムとの相性は抜群ですが、もちろんトランジスタアンプにも効果的です。

今般ラインケーブルに電源ケーブル、スピーカーケーブルを加えて機器の入口から出口までをシリーズ化しました。

・ラインケーブル:Type1(2芯仕様)、Type2(4芯仕様)、デジタルケーブルTypeD →リンク1 

・電源ケーブル:TypeP6(6芯仕様)、TypeP10(10芯仕様)→リンク2

・スピーカーケーブル:TypeS2(2芯仕様)、TypeS4(4芯仕様) →リンク3

当然のことながらオーディオ機器は電気で動作し、ケーブルの再生音への影響は想像以上に大きいのです。

銅単線のシンプルで素直な特性が、高度な音楽再生に有利であることを実感していただけると思います。

今後もさらにラインアップを充実させてまいります。

 

3月の試聴会の様子と次回予定

3月10日に定期試聴会を開催しました。今回はセンター試聴コーナーでは常設のアルテック銀箱、ART-PRE0+ヤーランドTJ-84Pでナタリーコールのボーカルでアンフォゲッタブルゲッタブル、ジャズではお客様ご持参のエディヒギンスのピアノトリオ、ちあきなおみなどを聴いていただきました。同アンプはEL84のプッシュプルで比較的小型ですが中域の美しい音色が特徴でナタリーコールの伸びのある歌声や美しいエコーなどが心地よく再生されました。エディヒギンストリオでも軽妙なピアノを軽快なリズムセクションでご機嫌な音楽を楽しめました。プリのART-PRE0(ゼロ)は非売品ですが音のリアリティに寄与しています。センターで30分程度聴いていただいた後、メイン試聴室に移りました。今回はオリジナルプリメインアンプのART-PREⅢ、ART-PREⅣ、そして新しいART-PREⅦを比較試聴していただきました。

以下の写真にあるいろいろなジャンルの音楽を試聴しましたが、特にドボルザークの新世界の第一楽章での比較を中心に行いました。冒頭の弦の静かで厳かなフェードイン、ホルンの響き、それに続くティンパニーを含めた力強いフルオーケストラのうねりなど聴きどころ満載です。まずART-PREⅢは明るめの音調でパンチもありこれまでの試聴会でもどのジャンルでも好評で本楽曲でもメリハリの利いた音楽が楽しめます。次に特にクラシックに強いART-PREⅣを出力管6K7Gで聴きました。ウェストレイクのトランスなどで繊細で奥深い音色と響きが特徴で、さすがに新世界が開かれるような劇的な印象の音楽になります。そして新しいART-PREⅦですがこれはさらに解像度というか抜けの良さというかまた違った繊細さと力強さで説得力ある音楽に聴こえます。参加された方々も再度ART-PREⅣに戻して聞きたいとのことで、今回は新世界の大会となりました(笑)。プリの音楽性に与える影響の大きさを感じていただけていれば嬉しいです。

次回は4/14(土)13時からの予定です。また新しい電源装置やプリアンプも予定していますので、皆様のお出でを楽しみにしております。

ART-POWER CUSTOM受注開始

電源ボックスART-POWER CUSTOMの受注を開始しました。

家庭用のオーディオ装置は商用電源を使用していますが、高度なオーディオ再生には商用電源からの電源では限界が生じます。当然のことながら商用電源はオーディオ用に特化されたものではなく、あらゆる電化製品に使用されるものですから種々のノイズが乗っています。オーディオ装置は精緻な音楽再生機能の全てを電気で駆動することを考えれば再生音に影響することは当然といえば当然です。

当面はカスタム品としてお客様のご希望の仕様で製作いたします。

写真は当社ART-PRE用に製作した例ですが、電源でこれだけ音が変わるのかと愕然とするほどです。

詳しくは商品一覧をご覧ください。

リンク

2月の試聴会の様子

2/10に定例試聴会を開催しました。今回からエントランスに真空管を使用した「本日試聴会」のボードを用意して雰囲気を出してみました(笑)。最初にセンター試聴コーナーでヤーランドの一番小さいTJ-6P1を常設のプリアンプを介して鳴らしました。小さいながらも非常に素直ですっきりバランスのとれた小気味良い音でリラックスして聴くことができ、試聴会のオープニングにも適しています。お客様の持参された越路吹雪の若かりし頃のシャンソンなどを聴きました。トピックとしましてはお客様が持参されたレコードとガラード401(MCカートリッジと昇圧トランスもご持参)で谷村新司、ジャニスイアンと当店のジェフベックを聴きました。やはりアナログレコードは真空管アンプで聴きたいものですね。帯域はCDより狭いのに耳が慣れてくるとアナログ独特の雰囲気がプンプン感じられました。

センター試聴室は比較的短時間に終了しメイン試聴室に移りました。というのも

①新たに貸出し用として用意しましたレンタルプリ

②新機種ART-PREⅤ

③新たに6K7Gを搭載したART-PREⅣ

の3台のプリアンプでの試聴を控えていたからです。

まず①レンタルプリを聴きました。12AT7を採用しておりダイオード整流のハンディはありますが真空管プリならではの緻密で滑らかな音が好評でした(早速お客様が当日から借りられました)。是非ご自宅のシステムでもご試聴いただきたいと思います。

次に②新機種ART-PREⅤですが天然木(みずな)の爽やかなイメージにマッチした音(実際にシャーシーやフレームの材質は音に大きく影響します)でモーツアルトや女性ボーカルなどを鮮やかに再生するART-PREシリーズの中で最も明るいキャラクターと言えるでしょう。解像度にも大変優れ、きめ細かな音楽を麗しく聴かせてくれます。またロックでもエレキギターの凄味、詳しく言うとハムバッカーコイルのピックアップの音も良く再現され迫力もあります。

トリには発売時にはムラードEL39のみとしていた③ART-PREⅣを新たに加えた互換性のある6K7Gで聴いて頂きました。EL39ではヨーロッパの風景を見るような陰影の濃い優雅な音でクラシックの再生には最高ですが、今回の6K7Gメッシュ管は米国規格であるせいか明るい明瞭さが加わりオールアラウンドな音色になっています。ソースには同じ越路吹雪の他、お客様ご持参のレアなスイスのロックバンド「トード(和訳すると”いやなやつ”)」、セルジオメンデスなどのブラジル音楽、イーグルスのホテルカルフォルニア(ライブ)、しばたはつみのボーカル、マーラーの交響曲2番などを聴きました。ホテルカルフォルニアを持参されたお客様からは「これまで聴いた中の最高の音で感動した」という最大限の賛辞を賜りました。また越路吹雪をご持参の方からも「歌の上手さを再認識しました」と大好評でした。レンタルプリをレンタルされたお客様は一生もののプリを探していたそうで、ART-PREが選ばれると嬉しいです。その他、パンク、ジャズ、ベース、ジャズピアノ、女性ボーカルなど次々にご持参いただいたCDも含めて試聴し、どれもがこれまで聴いたことが無い音楽に聴こえると大好評で、用事がある方以外はなんと5時まで延長してのロング試聴会となりました(今回も帰さなかったわけではありませんんで念のため)。オーディオ談義を超えて音楽そのものを楽しんて頂けたのはごく自然な音になっていたのかなと思います。

皆様、ご熱心に時間を忘れてのご試聴、本当にありがとうございました。

次回は3/10(土)の予定ですので、また皆様のお越しを楽しみにしています。

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ART-PREV(アートプリファイブ)登場

当ショップのオリジナルブランドの本格派真空管プリアンプ第5弾、ART-PREⅤを新たにリリースしました。

美しい天然木(みずな)のフレームデザインのイメージにぴったりの清涼で透明感ある明快な音色の音楽性溢れる一台です。

音楽に潤いと安らぎを求める方に特にお奨めいたします。

詳しくは商品欄をご覧ください。→リンク

2018年初試聴会とエジソン蓄音機

本年初の試聴会を去る1/13(土)に開催いたしました。遠くからもご参加いただきまして誠にありがとうございました。今回はセンター試聴コーナーでは真空管アンプの音はあまり馴みの無い方もいらっしゃりましたので代表的な機種としてシングルアンプとしてはミンダのASC-3023BA, MC368-B902, プッシュプルではMC-34A(写真中央の機種)を中心に聴いていただきました。ASC-3023BAは300Bと2A3のコンパチ機ですが今回は2A3でストレートで端正や音、MC368-B90はKT90の中域の充実した力強い音、MC-34Aはプッシュプルならではの中高域の華やかさが加わり特に弦楽での美しい響きを聴いていただきました。いつもはトランジスタアンプで聴いていらっしゃるというお客様も真空管アンプのリアルで潤いある音をそれぞれに感じていただけたようで良かったです。ソースはお客様ご持参の「素晴らしいコントラバスの世界」でコントラバスの多様な音色、女性ボーカルでは「すたんだーどなんばーちあきなおみ」で滑らかで清らかな歌声、ジャズではAkira Matsuo Trio 「EASTER PARADE」のガッツあるプレイが楽しめました。

続いてメイン視聴室に移り今回はプリにART-PRE1で聴いていただきました。ソースは先述のものに加え、ちょっと珍しいサンサーンスのバイオリンコンチェルト、シャンソンでバルバラの凛々しく力強い歌声も聴いて頂きました。いつもはトランジスタアンプで聴いていらっしゃる方からは「びっくりしました」というご感想を頂きました。「良い意味で」と解釈したいところですが、トランジスタとは別の響きであったということは間違いないと思います。コントラバスやジャズも同じソースでもセンター試聴コーナーとは違った音楽に聴こえるという声も聴かれました。これはSPの違いもさることながらART-PRE1の効果も大きいです。

今回のトピックとしましてはリピーターのK様が持参されたエジソンの蓄音機GRAMOPHONEです!銘板にはエジソンの特許で製作されたと記載されシリアル刻印もあり貴重品です。ぜんまい式で電気は一切ない正真正銘のアナログ装置。円柱の蝋管に刻まれた音源を擦って拡声するもので3本の音源で1900年台始めの音楽を楽しませていただきました。ぜんまい式なのに回転むらは感じられずしっかりした音程で当時の貴族階級のみが聴いていたであろう生生しい音楽を聴くことができ、参加された皆様もびっくりされていました。100年以上前のオーディオの歴史の原点。K様ありがとうございました。

次回の定期試聴会は2/10(土)13:00~です。また皆様のお越しを楽しみにしています。

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お客様の声(ART-PREⅡ+ASC-1215KT)

 

     ASC-1215KT(KT120付)とART-Cable1,2をお使いのT様から新規導入されたART-PREⅡのご丁寧な感想をいただきました。以下に極力原文のまま一部編集して記載いたします。

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   午前中に届きまして、先ほどまでCDをとっかえひっかえ聞いていました。ART-PREⅡはまず見ているだけで癒されます。音に広がりが出て見晴らしも良くなりました。 自然で解像度も上がりました。もう少し女性ボーカルに艶っぽさが出れば最高なのですがこれから良い方向に音が変わっていくと思いますので楽しみです。ピンケーブルを交換しただけでも音の質感やバランスが変わるので、オーディオボードで調整したりと久しぶりに時間を忘れてのめり込みました。こんなに音楽を聴くのも久しぶりです。   CDプレイヤーからプリアンプへは、アートケーブルタイプ1がベターでした。

         (数日後)

         プリの電源だけ隣の部屋から繋げてみました。ボーカルや楽器が自然な音色になり、うれしくなりました。  もうASC-1215KTを単独で聴く気がしません。次元が違います。  プリの存在の大きさを痛感しました。

         ASC-1215KTの前は海外G社の高級プリメインアンプも使っていました。きれいな音がするアンプですが淡白な傾向の音で不満でした。試しにART-PREⅡを繋げるとボーカルや楽器の自然な音色に潤いや艶も出てきて、まさにパーフェクトと言いたくなるようになりました。ART-PREⅡの本当の実力を知ることができました。

    一方、CDの録音状態までよくわかるようになったので、音楽をのんびり楽しむというより、録音の良し悪しが気になってくるようになりました。1枚のCDの中でも、曲により録音状態の違いに驚きます。 贅沢な悩みですが、もっとおおらかに純粋に音楽を楽しみたいという思いもあります。繊細な音も大変魅力的ですが、ぼーっと音楽を聴きたい時はおおらかな音が欲しいなと思います。ですので、さらに雄大な音になるというKT150を使ってみます。  ASC-1215KTART-PREⅡはこれからも大切に使い続けたいと思います。ありがとうございました。

      (KT150追加の後日談)

  KT150ですが、リアルな音という点では、KT120に一歩譲りますが、低域が良く出るので少々録音の悪い曲でもそれなりに楽しむことができるようになりました。十分に低域がでるので購入して良かったです。エレキベースが締まって力強く、ボーカルも滑らかで、爽やかな残響音もあり音楽に体が包み込まれるような気持の良さがあります。評価がもっと上がっても良いと思うのですが、巷での評価が低いように感じます。また低音が出にくかったT社の20センチのウーファーのスピーカーもKT150で鳴らせば、楽しめるので使っみようと思いす。

 

  当店より:ART-PREⅡで原音再生能力が向上し一部を変更しても変化が明確にでる傾向になります。それが理想の音に到達する近道でもあります。ART-PREはオーケストラに対する指揮者の様な存在で一度聴いたら外せなくなります!一台毎の限定製作のため同一機はありませんが、他のART-PREシリーズは別の指揮者のようにまた趣が異なる味わいがあります。

12月の試聴会の様子と次回予告

去る12/16(土)に本年最後の定期試聴会を開催しました。うっかり参加の皆様と和気あいあいとし過ぎて集合写真(笑)の写真を撮り忘れてしまいました。参加された方々申し訳ありません。

さて今回もまずはセンター試聴コーナーで何種類かのアンプを4種類のSPで聴いていただき、それぞれの特徴を比較しながらお楽しみ頂きました。最初のアンプはヤーランドの中級機種であるTJ300/2A3-S2を300Bで聴きました。ソースはおなじみのイムジチの四季、お客様の持参された珍しい東欧のTonu Naissooピアノトリオ、山口つよし「MISTY」。300Bならではの豊かで優しい音色で弦楽、ピアノとも美しく響きます。やはりSPはアルテック銀箱が帯域、音色、響きともベストバランスですが、ビクターSX-3も独特の優しい中域が特に弦楽では素晴らしいです。ジャズ系はやはりJBLモニターがやや音が痩せて聞こえますがメリハリがあり生き生きと感じます。またセレッション5もこの大きさでこの音がでると驚きのバランスで自然な音楽を聴かせてくれます。300Bはシングルでもそこそこのパワー感もあり人気があるのも当然ですね。続いて同じヤーランドの小型モデルTJ-6P1を聴きました。これは小型とは思えないほど低域もしっかし中高域も自然な音色でバランス良く、参加の皆様もそのCPには驚かれていました。次にヤーキンのASC-13Sを聴きました。プッシュプルだけありパワーに余裕があり中高域の伸び、特に弦の艶やかさが特徴で四季やピアノが華やかに再現されます。最後にミンダのMC368-B902を聴きました。KT90のシングルアンプですが低域が充実し音の重心がさがり玄人好みの腰がある音になったとのご感想でした。いぶし銀の様な重厚さが加わりこれで聴くジャズやボーカルもまた味わい深いものがあります。皆様大変耳の良い方ばかりですぐにそれぞれの特徴を聴き分けられてコメントされ今回もまたタジタジでした!

奥のメイン試聴室に移り、パワーアンプは常設のミンダASC-845J、CDはヤーキンASC-1420CD, DACはヤーキンDAC-K9です。今回はプリアンプART-PREⅢで聴いていただきました。

ソースは前述のものに加え、カラヤンの展覧会の絵、ベートーベンの交響曲7番、男性ボーカルはSTINGのMy Funny Valentain、女性ボーカルはバネッサ=ウィリアムズ等を聴きました。参加の方からは再生から10秒ほどで開口一番、「自然な音ですね~」「ホーンの音がこれほど自然とは知りませんでした」等のご感想がありました。リピーターの方もいらっしゃいましたが、前回よりさらに良くなっていると嬉しいコメントもございました。これらはやはりART-PREⅢの効果もあると思います。良いプリアンプは言うなればオーケストラにおける指揮者のような存在です。個々の演奏者が優秀でも最終的に音楽を纏め芸術性を高めるのは指揮者であるように、良いプリアンプは音楽に調和をもたらし、音楽性を決定づける要素であると言えるでしょう。そのことを感じていただける試聴会になっていれば嬉しいと思います。

次回は1/13(土)の予定で、ART-PREシリーズ第5弾のART-PREⅤのデビュー試聴も準備中ですのでご期待ください!

クリスマスセール開催中

 

 

イベント欄にも記載していますが、12月中はクリスマスセール期間としてセール特価品を各種用意いたしました! 

この機会に気になる機種をゲットください。

数量には限りがありますのでご了承ください。

各ブランド(Ming-Da、Yaqin、Yarland 、Ocean Art Audio)

の人気機種を中心にご案内しています。

詳しくはイベント欄機種一覧のクリスマスセール対象品をご覧ください。

 

11月の試聴会の様子

去る11月11日に試聴会を開催しました。今回はまずセンターの試聴コーナーでアンプは①ミンダASC-3023BA(2A3付)、②ヤーキンASC-13S、③ヤーランド6P1-Pを使用、スピーカーは常設のアルテック銀箱、ビクターSX-3Ⅱ、セレッション5、JBL4408Aの4機種を切替えながら、リーモーガンのトランペットやスティーブキューブトリオなど主にジャズで試聴しました。どの組合せでもそれぞれの特色が出て味わいがあります。アルテック銀箱は大型の部類ですが能率は非常に良いので③6P1-Pの様な小型小出力アンプでも通常の音量までなら十分に美しく聴けます。かえってSX-3Ⅱの様な密閉型の方が能率が低いので②のようなハイパワーアンプの方が余裕がでます。どの組合せでもアルテックの繊細で余裕ある響き、ビクターSX-3ⅡA柔らかな音色、セレッション5のバランス良い伸びのある音、JBL4408Aのモニターらしい緻密な音が聴けました。今回はさらにお客様が持参された自作スピーカーでも試聴しました。フォステックスの7cmを鉢に入れ上向きに椅子型フレームと組合せ、ツイータ―は正面向き、車載用サブウーファーを床置きのユニークな構成。ローコストとのことですが音場型の広がりある面白い音で見た目も楽しくリラックスして聴けました。

 

メイン試聴室では常設のシステムに新作2機種の本格派真空管プリアンプ(ART-PREⅢ、ART-PREⅣ、近日発売予定)を加えて試聴いただきました。ここでは、ソースにお客様ご持参の上田正樹のしっとりと情感溢れるボーカル、新進気鋭のタマザイルの溌剌としたジャズの他、バッハのバイオリン協奏曲、リッチ―バイラークの印象派ジャズともいうべき色彩感豊かなピアノなどを聴いていただきました。少々高価にはなりますが本格派プリアンプの効果は大きく、ボーカル、ジャズ、クラシックとも通常は埋もれていた微弱な音、余韻、全体の響きがきちんと再生されるため、聴き慣れたCDから新たな発見があります。特に背景にある効果音、バックコーラス、ホールトーン、ブラシ、トライアングルなどが自然に再生されます。その自然な響きからオーディオ装置を介して聴いていることを忘れ、音楽そのものを楽しむことができると好評でした。

次回の定期試聴会は本年最後となりますが12/9(土)の予定です。お好きなCDをご持参の上、皆様のお越しを楽しみにしています。

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真空管プリアンプART-PREⅡ発売

真空管アンプ全盛期のオリジナル真空管、電源、トランス、配線類を贅沢に使用したART-PREシリーズ第二弾のART-PREⅡ(限定品)を発売しました。

当時の名品は次第に入手困難となりつつある今日において、オリジナルパーツの性能を活かすための回路設計、機器配置、配線取り回し、そして最終的な聴感重視の音質調整。

どれもがスペック偏重とも言える現在のオーディオシーンに一石を投じる、スペックでは語れない情緒豊かで潤いのある音楽を楽しめる仕上がりです。

詳しくは商品欄をご覧ください。当店での試聴もできます。

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