9月の試聴会の様子と次回予定

9/14(土)に月例試聴会を開催しました。今回はブログアップが遅くなりすみません。いつものようにまずセンター試聴室から始めました。今回はパワーアンプにMingDaのASC-1215KT(KT120付)、プリには①MingDaのMC-7R、常設のオリジナルの②WE717Aアンプと③プリ無しの3通りで比較試聴しました。SPはタンノイEATONとしてソフトにはジャシンタ、ジェームス・テイラー、お客様ご持参の「すばらしいいコントラバスの世界」、山下達郎のアカペラ多重録音盤などを聴きました。まず③プリ無しでCDPから上記パワーアンプに直結し(注:本機はボリューム付で音量調整できます)聴きました。これだけ聞けば十分に良い音で鳴ってくれます。KT120はシングルですがパワーもあり本SPでは音量も十分です。次に①プリを介しますと俄然音の張りが出てきます。開梱したばかりで慣らし運転ですが全体に音場が広がり雄大さが加わりややまろやかになりました(注:数日後にはさらに良くなり、その後いらした参加されたお客様も確かに良くなったとコメントいただきました。プリは非常に微細な信号を扱いますので、電源や配線の取り回しなど少しのことが音の変化になって現れます)。さて最後に②プリを介して聴きました。さすがWE717A球を使っていますので小型ながら音に芯が出て全体に引き締まった豊かな響きになります。皆様にもその差異とプリの効果を再認識して頂けたと思います。当店の商品を含め真空管パワーアンプではCD直結でも良い音ですが、本来はインピーダンスマッチングの観点からもプリを介しますと全体に音がまとまり、小型・中型SPでは低域も締まって出てきます。以前にも書きましたがオーケストラで言えば指揮者のいない全員練習と、指揮者がいる本番演奏の違いといった感じでしょうか?真空管アンプをお持ちでさらなるステップアップを検討するならプリ導入が有効です。真空管グレードアップの効果も大きいです(ジャンプアップになるかも)。

今回はお客様ご持参の小型SP(マークオーディオ8cmフルレンジ)でも鳴らしまた(写真の白木のSP)。バスレフとバックロードの良いとこ取りの工夫をして自作されたとのことで、全域フラットな印象で小口径ながら低域の音量も十分に出ていてコントラバスも良く再現されボーカルも良かったです。ボーカルが良いと一般に長時間聴いても自然で聴き疲れがなくバランスが良い様です。

次にメイン試聴室で聴いていただきました。SPシステムはホーン(JBL375ドライバー+2397ホーン)とウーファー(JBL4560エンクロージャー+ALTEC515Bウーファー)の2Wayでクラシック、ボーカル、ジャズ、ロックなどジャンルをわず聴きやすく、かつ迫力ある音を標榜しています。立体感、奥行き感ある音楽に聴き入っていただきました。やはり大型SPと真空管アンプならではで演奏者のニュアンスや熱気まで感じられ音楽が何倍も楽しめます。

次回は台風接近により一週間延期し10/19(土)13:00~15:45に開催します。新オリジナルプリ(6J5ドライブ27, WEグリッドチョーク、プレートチョーク、高圧用半波整流管3B24を2本使用など本格的な構成)で切れ味良く芳醇な音色と響きをお楽しみいただく予定です(最後の写真ご参照)。またご要望によりSACDでの試聴も予定しています。

今週末ですが皆様のお越しをお待ちしております。