7月の試聴会の様子と次回予定

7.14(土)の恒例の定期試聴会を開催しました。今年は猛暑の毎日ですが遠路ご参加いただきありがとうございました。今回はセンター試聴コーナーではASC-1215KT(KT120)でまず聴いていただきました。ソースはお客様ご持参のハリーベラフォンテのボーカル、ゲイリーバーツ&ソニーフォーチュンのアルトサックス二重奏、ブルースのオムニバスを聴きました。本アンプはシングルアンプながら中域が厚くジャズやボーカルの熱気を良く再現する定評のある機種です。中でもハリーベラフォンテの「ダニーボーイ」では暖かくノーブルな歌声は現代では稀な哀愁を帯びた熱唱で熱くなります。

スピーカーは主にビクターSX-3を使用しました。

次に奥のメイン試聴室に移動していただきました。今回は常設の

ASC-1420CDASC-DAC9ASC-845Jマルチに加えプリアンプにはオリジナルのPRT-PREⅦで聴いていただきました。また今回はウーファーのスピーカーケーブルにはやはりオリジナルのART Cable TypeS6(従来は同TypeS4)に変更し低域の音圧を向上させています。ソースにはまずセンターとの比較のためハリーベラフォンテの「ダニーボーイ」を聴きましたが、最初のフレーズから「別の音楽に聴こえる」「大人の音楽になる」といったコメントをいただきました。センター試聴コーナーはアンプ機種の比較試聴用で、奥のメイン視聴室は常設のため、システム構成が違うため当然ですが、お客様はその音楽としての聴こえ方の違いに驚かれることが多いです。

今回はまたお客様がアナログレコードも持参されましたので、まずは常設のシステムで聴きました。(DENON DP3000、電源にはオリジナルのART-POWERを使用)

ソースには金子由香里のシャンソンや津軽三味線などを聴きました。常設はオルトフォンのMMカートリッジですが、お客様ご持参のデンオンカートリッジやラインインピーダンスマッチングトランスを追加しての比較試聴も行いました。それぞれの違いは明確に聞き取れ、参加された方々からも違いが良く判るというご感想で音楽のニュアンスの違いを楽しんで頂けました。音の違いを言葉で表現するのは難しいのですが、一部の機器変更がすぐに音の違いに出るのはそれだけ再生能力があると解釈しています。特にピュアオーディオシステムの構築では基礎となる電源も重要なファクターであることは間違いありません。なにせオーディシステムは電気駆動ですから。

話が長くなりましたが、金子由香里のシャンソンから、再度CDの再生に戻り、シャンソン繋がりで本場フランスのバルバラの「黒い鷲」なども聴いていただき気分はパリの街角です。さらにボーカルではボビーコールドウェルのロマンチックな歌声、スティングの抒情、クラシックではバッハの艶やかなバイオリンコンチェルト、チャイコフスキーの潤いと厚みのある弦楽アンサンブル、ジャズではゴンサロの染み入るピアノ、クリーム時代のクラプトンの白熱のアドリブなど時間の許す限り聴いていただけました。参加された皆様からも楽しかった」という嬉しいコメントを最後に頂きました。猛暑が続いていますが次回は8/11(土)13時からですので皆様のお出でを楽しみにしております。