コンサートとオーディオ

先週土曜日に大好きな山下達郎のコンサートに行ってきました。場所は音が良いという大宮ソニックシティ。約3時間半にわたり冴えわたる熱唱、巧妙な語り、小気味よいギタープレイに感動しました。デビュー40周年の全国ツアー、今なお若々しい歌声でエネルギーをもらいました。最後にはステージの奥に立ちマイクなしでもホールに響く見事な声量と歌唱力を披露してくれました。オーディオ的には特にドラムスやベースのダイナミックレンジが広くて迫力がありました。CDの一人多重録音のアカペラナンバーではコーラス部分は録音をバックにメインボーカルを重ねて聞かせこれも最高でした。感動さめやらぬ内に帰り、当方の真空管オーディオシステムで何曲も聴いてみました。例えば達郎のリズムギター(フェンダーテレキャスター)とリードギター(フェンダーストラトキャスター)の音色の違いが再現できているか、キーボードのフェンダーローデスとグランドピアノの音がちゃんと出ているかなどをチェックした結果、ちゃんと聞こえることを確認して安心安心。むしろボーカルと演奏の音量バランスやエコーのかかり具合、奥行感や左右のパートの振分けなど細かい部分はスタジオ録音でミキシングされて座席にも左右されないCDの方が完成度が高いです。ライブコンサートは完成度云々よりは正に生の迫力と一回性の貴重な同時体験の場であり、オーティオシステムは丹念に録音されたベストバランスで自由な時間に聴けることがメリットです。コンサートはもちろん素晴らしいですが、オーディオも細かい所にも着目(耳?)して大いに楽しみましょう。